薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


片頭痛の「予兆」と「前兆」の違い

片頭痛には、頭痛が起こる前に起こる「予兆」と「前兆」と呼ばれる症状がある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *片頭痛の「予兆」 片頭痛の予兆は、片頭痛患者の約20%でみられ、片頭痛の前兆や片頭痛発作の始まる数時間から1〜2日前…

脂漏性皮膚炎と治療薬

脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が多い部位に起こる湿疹で、脂漏性湿疹とも呼ばれている。 症状は、痒み、赤み、鱗屑、落屑など。頭部に発症すると落屑によるフケがみられる。 初期症状はアレルギー性皮膚炎や刺激性皮膚炎などの症状に類似している。 (adsbygo…

SSRI・SNRIによる低ナトリウム血症

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)を服用している患者において、低ナトリウム血症がみられることがある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *低ナトリウム血症が起こる…

アニサキス症に対する正露丸

アニサキス属線虫の幼虫が寄生する魚介類を食した際に、消化管アニサキス症を発症する場合がある。 アニサキスの幼虫は海産の魚介類に寄生しており、加熱により死滅するが生食した場合や塩漬け、酢漬けしたものを食した場合に発症することがある。 感染原因…

[新薬]ツイミーグ錠

*一般名 イメグリミン塩酸塩 *規格 500mg のみ *適応症 2型糖尿病 // *用量・用法 通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。 *特徴 ・新しい作用機序の糖尿病治療薬。 ・ミトコンドリアの機能を改善することで血…

心不全と夜間頻尿

心不全の患者では、夜間頻尿を伴うことが多い。 また、夜間頻尿から心不全が判明することもある。 ただし、夜間頻尿の原因疾患としては、心不全の他にも前立腺肥大や過活動膀胱、糖尿病などがあるため“夜間頻尿=心不全”という短絡的な考えは禁物。 // *心…

アロプリノールによる皮膚障害

厚労省医薬品安全性情報によると、最も皮膚障害が多く報告されている薬剤はアロプリノールである。 アロプリノールによる皮膚障害は、時にスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死症(TEN)などの致死的な病態へ進展するため、注意が必要で…

当帰芍薬散による嗅覚障害改善作用

急性上気道炎に伴う鼻炎により、嗅覚障害を来すことが多い。 たいていの場合、鼻炎の改善に伴い嗅覚障害は消失するが、患者によっては持続する場合があり、これを、感冒後嗅覚障害という。 // *感冒性嗅覚障害の病態 感冒後嗅覚障害は、嗅粘膜や嗅覚伝導路…

DPP-4阻害薬の腎機能低下に対する用量調整

2型糖尿病の治療薬であるDPP-4阻害薬は、低血糖のリスクが低いため軽度の糖尿病に対して処方されやすいが、多くのDPP-4阻害薬は主に腎で排泄されるため、腎機能が低下している患者では用量に注意が必要。 // *DPP-4阻害薬それぞれの添付文書上の記載 それぞ…

盲腸の痛みの特徴

虫垂炎(盲腸)は虫垂に起こる炎症で、痛みや吐き気、下痢、発熱を伴う。 重症化し腹膜炎を引き起こすと、命に関わる場合があり、特に小児において重症化しやすい。 虫垂炎の痛みは以下のような特徴がある。 // *痛みの特徴 初期に心窩部(みぞおち)や臍(…