薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


心不全に対するSGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は、当初は2型糖尿病治療薬として開発されたが、その後の大規模臨床試験により、心不全に対して強い予後改善効果が示された。糖尿病の有無を問わず心不全患者に投与される。 広告の下に記事が続きます *主なエビデンス DAPA-HF、EMPEROR-Reduced…

CYP2C19遺伝子多型によるPPIの影響

PPI(プロトンポンプ阻害薬)は、主に肝臓のCYP2C19で代謝され、この酵素活性の違いが薬物の効き方に大きく影響する。CYP2C19には遺伝的な個人差が存在し、同じ用量でも血中濃度や酸抑制効果が大きく変動する。 広告の下に記事が続きます *影響を受けやすい…

アトピー性皮膚炎に対するJAK阻害内服薬

アトピー性皮膚炎に対しては近年、寛解導入療法においてJAK阻害内服薬が期待されている。 広告の下に記事が続きます *JAK阻害薬とは? JAK(Janus kinase)阻害薬は、JAK-STATシグナル伝達経路を抑制することで炎症を軽減する。アトピー性皮膚炎の発症には…

抗菌薬の分類と特徴

抗菌薬は、作用機序や標的とする細菌の種類によって分類される。主な分類は以下の通り。 広告の下に記事が続きます ① β-ラクタム系抗菌薬 代表薬:ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系、モノバクタム系 【作用機序】 細菌の細胞壁合成を阻害し、殺菌的…

細菌の分類と特徴まとめ

細菌は形態や細胞壁の構造、生理的特性などによって分類される。 広告の下に記事が続きます *形態による分類 細菌はその形に応じて大きく以下の3種類に分類される。 ① 球菌(Coccus) 特徴:球状の細菌【代表的な菌】 ・ブドウ球菌(Staphylococcus):食中…

グラム陽性菌とグラム陰性菌

グラム染色処理を行うと紫色に染まる細菌をグラム陽性菌、赤色に染まる細菌をグラム陰性菌と呼ぶ。 広告の下に記事が続きます *グラム染色の原理 グラム染色は、主に以下の4つのステップで行われる。 【グラム染色の手順】 ① クリスタルバイオレット染色(…

抗菌薬の作用機序別分類

抗菌薬の作用機序は以下の5種類に分類される。 広告の下に記事が続きます ①細胞壁合成阻害薬 ・ペニシリン系・セフェム系・カルバペネム系・ペネム系・モノバクタム系・ホスホマイシン・サイクロセリン・グリコペプチド系 ②タンパク合成阻害薬 ・アミノグリ…

コラーゲン性大腸炎とは

膠原線維性大腸炎(コラーゲン性大腸炎)は、大腸生検組織において上皮基底膜直下に厚い膠原線維束と炎症細胞浸潤を特徴とする疾患。 大腸内視鏡は正常あるいな場合も多いが、粘膜の発赤、浮腫、毛細血管の増生、顆粒状変化がみられることもあるがいずれも軽…

ピロリ菌除菌と蕁麻疹

ピロリ菌の除菌治療を行うと慢性蕁麻疹が治癒または寛解することがある。 治癒率は完全治癒が20~50%、寛解が20~40%程度とも言われており、韓国で行われた大規模メタ解析では以下のように報告されている。 広告の下に記事が続きます *報告内容 対象者: 13…

ピロリ菌検査の種類

ピロリ菌検査には次のような種類がある。呼気か便で検査する方法が精度が高く、血液や尿を用いる方法では感度が低いため、推奨されていない。 広告の下に記事が続きます *侵襲的検査 培養法内視鏡にて胃粘膜の一部を摘出。その組織から菌を分離培養すること…