経鼻呼出法とは、吸入薬を用いた後に、口から吸入 → 鼻からゆっくり呼気を出すことで、口腔内への薬剤沈着を減少させ、全身と局所の副作用を軽減するための手技。
特に吸入ステロイド(ICS)において、口腔カンジダ症・嗄声の予防効果が高いとされる。
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*経鼻呼出法が推奨される背景
吸入薬(特にICS)は、薬剤の一部が口腔・咽頭へ付着することで、口腔カンジダ、嗄声
、咽頭刺激感といった局所副作用の原因となる。
気流が口から出る場合、喉頭に向かって薬剤が戻りやすい一方、鼻から呼出すると薬剤が鼻腔へ拡散しにくく、喉頭部への逆流が低減すると考えられている。
*手技(正しいやり方)
①吸入薬を規定どおりに吸入する(深くゆっくり吸い込む)
②吸入後 5〜10秒程度息止め→ 肺内への薬剤沈着が最大化する
③呼気は鼻からゆっくり出す(口は閉じる)
④必要に応じてうがい・口すすぎを行う
*効果
局所副作用の低減以外にも、肺胞への薬剤到達率が向上することで吸入効率の改善が期待できる。
*アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎への有用性
ICSの経鼻呼出法は点鼻薬では効果不十分なアレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎に対しても有効であることが示唆されている。
*まとめ
経鼻呼出法は、「吸入後に鼻からゆっくり呼気を出す」という単純な手技でありながら、吸入ステロイドの局所副作用を減らすうえで臨床的に有用である。また、アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎の治療にも活用されている。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。