薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


2024-01-01から1年間の記事一覧

プラザキサによる食道炎リスク

プラザキサ(ダビガトラン)により食道潰瘍および食道炎のリスクが示唆されている。 他の抗凝固薬よりもダビガトランが有意に食道炎の発症に関与していることも報告されている。 その理由には、ダビガトランの製剤特性が関係していると考えられる。 広告の下…

DPP4阻害薬の腎機能低下時の用量制限まとめ

糖尿病治療薬であるDPP4阻害薬の中には、腎機能により用量調整が必要なものもある。 以下、添付文書上でどのように記載があるかまとめ。 広告の下に記事が続きます (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *グラクティブ、ジャヌビア(シタグ…

メニエール病に対するイソバイドの作用

メニエール病は、難聴、耳鳴り、耳閉感、吐気などを伴う回転性のめまい。 反復性があり、10分程度~数時間に渡って続くこともある。 器質的所見として、内耳にある内リンパ腔にリンパ液が滞留することが挙げられ、この状態を「内リンパ水腫」と呼ぶ。 内リン…

NSAIDsによる粘膜透過性亢進

腸管上皮は栄養素や機能性成分の消化・吸収を担うと共に、異物の侵入を阻止する役割を持つ。 この腸管上皮のバリアが破綻すると、腸管の透過性が往診し、異物が粘膜内に侵入し腸管の炎症を引き起こし、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群の原因となる。 さらに異…

加齢黄斑変性の分類と治療

加齢黄斑変性は、加齢に伴い、網膜の中心部である「黄斑」が障害され、視力低下を引き起こす疾患。 現在日本における視覚障害の原因疾患の第4位で増加傾向にある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *分類 加齢黄斑変性は、滲出型と委…

慢性心不全の分類と治療薬

心不全は何らかの心臓機能障害によってポンプ機能の代償機構が破綻し、呼吸困難や倦怠感、浮腫などの症状を呈する状態。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *LVEFを用いた分類 左室駆出率(LVEF)を基準として治療の方針が示されている。…

冷蔵庫で保管してはいけないヒルドイド

薬を冷蔵庫で保管している患者は少なくないと予測されるが、ヒルドイドローションは冷蔵庫で保管しないように指導が必要。 冬季もできるだけ暖かい場所に保管するのが良い。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *冷所保管禁止の理由 メー…

ヨクイニンによるイボ治療効果

ヨクイニン(薏苡仁)はイネ科に属するハトムギの種皮を除いた成熟種子を乾燥した生薬。 ヨクイニンが皮膚のターンオーバーを正常化させることで、イボ(疣贅:ゆうぜい)の改善効果が認められている。 脂漏性角化症(老人性のいぼ)には適応なし。 (adsbygo…

片頭痛の誘発因子とは

片頭痛は、血管が拡張することで拍動性の痛みを頭部の片側または両側に痛みを生じる。 片頭痛の病理は十分に解明されていないが、何らかの刺激により三叉神経が興奮しカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)などの血管拡張作用を持つ物質が放出され、血管の…