薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


NSAIDsによる粘膜透過性亢進

 

腸管上皮は栄養素や機能性成分の消化・吸収を担うと共に、異物の侵入を阻止する役割を持つ。

この腸管上皮のバリアが破綻すると、腸管の透過性が往診し、異物が粘膜内に侵入し腸管の炎症を引き起こし、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群の原因となる。

さらに異物が循環血液内に侵入すると全身性の炎症性疾患の原因となり、肥満、肝障害、皮膚疾患などに関連すると考えられている。

NSAIDsは、胃腸全体の傷害を引き起こすことで腸管透過性亢進を惹起する可能性が示唆されている。

の形成に関与するクローディンを腸管に輸送する作用も併せ持つためである。

 

 

 

 

*対処法
アミティーザ(ルビプロストン)には、緩下作用のほかに腸管のバリア機能改善作用も期待できる。

ルビプロストンは、腸管粘膜を保護するムチンの分泌を促進する作用、タイトジャンクションの形成に関与するクローディンを腸管に輸送する作用も併せ持つためである。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。