薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


メニエール病に対するイソバイドの作用

 

メニエール病は、難聴、耳鳴り、耳閉感、吐気などを伴う回転性のめまい

反復性があり、10分程度~数時間に渡って続くこともある。

器質的所見として、内耳にある内リンパ腔にリンパ液が滞留することが挙げられ、この状態を「内リンパ水腫」と呼ぶ。

内リンパ水腫が発生する原因は解明されていないが、ストレスや睡眠不足、疲労、気圧の変化、几帳面な性格などが考えられている。

 

 

*イソバイドによる治療

イバイド(イソソルビド)シロップ70%の内服により、内リンパ水腫を改善が期待できる。

イソソルビドシロップ70%は、生理食塩水の約22倍の浸透圧を有し、その浸透圧により内リンパ腔のリンパ液を引き抜く。

糸球体濾過を受けた後も半量以上が尿細管で再吸収されるため、浸透圧をある程度維持することができる。

 

*希釈服用による効果

イソソルビドシロップは苦みや酸味を感じる場合があり、原液では服用しにくいと訴える患者もいる。その場合には水で2倍程度希釈して服用することが推奨される。

原液と5倍希釈液の体内動態、効果は変わらないことが報告されている。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。