薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

アマリール・オイグルコン・グリミクロンの特徴

SU剤の3種類、アマリール(グリメピリド)、オイグルコン(グリベンクラミド)、グリミクロン(グリクラジド)の特徴まとめ。 *アマリール(グリメピリド) ・糖輸送担体の活性化作用などにより、インスリン抵抗性改善効果も併せ持つ。 ・心筋のATP感受性K…

胃食道逆流症(GERD)における日常生活の注意点

*食生活 ・食べ過ぎない・早食いをしない・就寝前の食事を控える・高脂肪食を控える・甘すぎるものを控える・刺激物(アルコール、カフェイン、チョコレート、炭酸飲料、香辛料、酸味の強いもの)を控える *姿勢 ・食後すぐに横にならない・前かがみの姿勢…

GERDとNERDと逆流性食道炎

GERD(胃食道逆流症)とは、「胃内容物の逆流により臨床症状や合併症を生じた病態の総称」と定義されている。 自覚症状としては、胸焼け、胸痛、喉の不快感、呑酸、咳、睡眠障害など。空腹時や夜間の胸焼けが特徴的。 GERDは、主に下部食道に粘膜障害を認め…

喘息患者に対する解熱鎮痛剤の選択

気管支喘息の既往がある場合は、解熱鎮痛剤の選択に注意が必要。 解熱鎮痛剤として主に使用されるNSAIDsとアセトアミノフェンは、一部の気管支喘息患者において、鼻水・鼻づまり、吐き気、下痢などを伴う激しい喘息発作を引き起こすことがあるため。このNSAI…

ピレノキシン点眼液の使用順

点眼薬が同じタイミングで2種類以上処方されている場合には、使用順と使用間隔に注意が必要。 基本的には、水溶性点眼薬 → 懸濁性点眼薬 → ゲル化点眼薬 → 眼軟膏の順で、5分間以上間隔を空けて使用する。 より効かせたい点眼薬を、最後に使用するように指導…

妊娠糖尿病(GDM)

妊娠糖尿病(GDM)の頻度は、約10%(診断基準の変更によりその都度増減する)。 妊娠中の血糖値の上昇は、胎児にブドウ糖を供給するために起こる生理的な変化である。 それと同時に、上昇した血糖値を正常に戻そうと母体ではインスリンの分泌の促進されるが…

[新薬]ラスビック錠

*一般名 ラスクフロキサシン塩酸塩錠*規格 75mg *特徴 ・ニューキノロン系抗菌薬。 ・既存のニューキノロン系抗菌薬に比べて、呼吸器及び耳鼻咽喉科組織への移行が良好なため、低用量でも感染組織における有効な薬剤濃度を維持し、高い治療効果を示すとさ…

バイオシミラーとは(ジェネリックとの違い)

バイオシミラーとは、インスリンやモノクローナル抗体などの生物学的製剤である「バイオ医薬品」の後続品のこと。 先行バイオ医薬品の“類似”のものであると承認された医薬品で、「バイオ後続品」とも呼ばれる。 品質特性において、先行バイオ医薬品と類似性…

ルコナックとクレナフィン

*一般名 ルコナック:ルリコナゾール(ルリコンと同成分) クレナフィン:エフィナコナゾール *効果 直接効果を比較した試験はないが、それぞれのプラセボとの比較試験から、臨床上大きな差はないと考えられる。 *製剤の特徴 ルコナック・・・ルリコンと…

[新薬]ハルロピテープ

*一般名 ロピニロール塩酸塩 *規格 8mg / 16mg / 24mg / 32mg / 40mg *特徴 ・独自の経皮薬物送達システム(TDDS)技術を用いた、全身性の経皮吸収型製剤。 ・ニュープロパッチに続く、2番目のパーキンソン病に対する貼付薬。 ・非麦角系ドパミンアゴニス…

尋常性ざ瘡(ニキビ)に対するスピロノラクトンの効果

スピロノラクトン(アルダクトンA)には、エストロゲン様作用及び抗アンドロゲン作用があり、尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に使用されることがある(ガイドラインでは非推奨)。 投与の対象は、難治性で広範囲に重度の症状がある成人女性のみ。 *投与方法 初…

アルドステロン・ブレイクスルー

レニン・アンジオテンシン系を阻害するARBやACE阻害薬を服用しているにも関わらず、何らかの理由でアルドステロンが増えてしまうことがある。これをアルドステロン・ブレイクスルーという。 服用開始の約1ヶ月後から、10〜50%の割合でみられる。 *メカニズ…

ARBのインバースアゴニスト作用

アンジテンシンAT1受容体は、リガンドであるアンジオテンシンⅡが結合していない状態でも一定の活性を持っていて、これを自律活性という。 インバースアゴニスト作用(受容体逆作動薬作用)とは、一部のARBが有している自律活性を抑制し、受容体を部分活性か…

各ARBの特徴まとめ

それぞれのARBの特徴について、以下まとめ(降圧力の強い順)。 *アジルバ(アジルサルタン) ・最も降圧力が高い。・半減期がそこそこ長く、組織移行性が高い。・夜間・早朝高血圧に適する。・主にCYP2C9により代謝される。 *オルメテック(オルメサルタ…

抗精神病薬による血糖値の上昇作用

以下の非定型抗精神病薬には血糖値上昇作用があり、糖尿病患者に対して禁忌や慎重投与となっている。 【禁忌】 ・オランザピン(ジプレキサ)・クエチアピン(セロクエル) 【原則禁忌】 ・クロザピン(クロザリル) 【慎重投与】 ・リスパダール(リスペリ…

Triple Whammy(三段攻撃)による薬剤性腎障害

NSAIDs、RA系阻害薬、利尿剤はそれぞれ別の機序により糸球体濾過量を低下させるため、併用することで薬剤性腎障害のリスクが高いことから、これら3剤の組み合わせは「Triple Whammy(三段攻撃)」と呼ばれている。 特に腎血流量が低下している時に起こりやす…

ストロングスタチンの比較

*ストロングスタチンの種類 ・ロスバスタチン(クレストール)・アトルバスタチン(リピトール)・ピタバスタチン(リバロ) *効果の比較 ロスバスタチン 2.5mg/day、アトルバスタチン 10mg/day、ピタバスタチン 2mg/dayにおいて、LDL-C値・トリグリセリド…

スタチンは夕食後に服用すべきか

コレステロールは体内で夜間に合成されるため、スタチンの服用は朝よりも夜に服用するのが望ましいとされている。 しかし、ストロングスタチンでは長時間作用が持続するため、いつ服用しても効果に差はないことが判っている。 ストロングスタチン ・ロスバス…

ランタスとランタスXRの違い

ランタス注もランタスXR注も、持続型インスリン製剤。 ランタスXR注はランタス注の改良版で、有効成分インスリングラルギンの濃度が3倍に調整されている。 ランタス注:100単位/ml ランタスXR注:300単位/mL 濃度を高くすることで、注入する液量が少なくな…

エンピリックセラピーとデ・エスカレーション

抗菌薬による治療では、エンピリックセラピーとデ・エスカレーションの2種類の治療方針が使い分けられることが多い。 *エンピリックセラピー 感染症を発症した際には、原因菌を特定した後に抗菌薬を選択するのが原則。 しかし、原因菌の特定には時間がかか…

[新薬]フィアスプ注フレックスタッチ

*一般名 インスリン アスパルト(遺伝子組換え) *特徴 ・有効成分は超速効型インスリン製剤である「ノボラピッド注」と同じ。 ・ニコチン酸アミド(ビタミンB3)を添加していることで、ノボラピッド注よりも有効成分の血中への吸収速度がさらに速くなって…

[新薬]エクフィナ錠

*一般名 サフィナミドメシル酸塩 *特徴 ・モノアミン酸化酵素B(MAO-B)の可逆的な阻害作用により、内因性およびレボドパ含有製剤由来のドパミン脳内濃度を維持することで、レボドパ投与によるwearing off現象を改善する。 ・電位依存性ナトリウムチャネル…

ミネブロの特徴(セララ・アルダクトンとの比較)

ミネブロ(エサキセレノン)は、高血圧に適応をもつ選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬。 同系統の薬に、セララ(エプレレノン)やアルダクトン(スピロノラクトン)がある。 セララ・アルダクトンよりもミネラルコルチコイド受容体への選択性が高いため、…

小児に対する解熱鎮痛剤の選択

原則として小児へのNSAIDsの投与は、ライ症候群のリスクが大きいため禁忌。 小児に対する解熱鎮痛剤としては基本的にアセトアミノフェンを選択する。 *アセトアミノフェンで効果がない場合 NSAIDsの中でもイブプロフェンは、ライ症候群を含めた副作用が少な…

アトピー性皮膚炎に対するプロアクティブ療法

再燃を繰り返す皮膚炎に対してはプロアクティブ療法が有効であり、アトピー性皮膚炎診療ガイドラインにおいても推奨されている。 *プロアクティブ療法 ・ステロイド外用薬の通常治療(連日使用)で表面上の炎症が落ち着いた後、同じステロイド外用薬を週に2…

[新薬]アレジオンLX点眼液0.1%

*一般名 エピナスチン塩酸塩 *特徴 ・「アレジオン点眼液0.05%(以下、従来品)」の改良版。 ・有効成分を高濃度配合したことで、従来品と比べて結膜中エピナスチン濃度が高く、長く維持される。 ・抗ヒスタミン点眼薬としては日本初の、1日2回の点眼薬(…

RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、乳幼児期の代表的な呼吸器感染症。 主に冬に流行し、1歳までに半数以上の、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染する。 *症状 咳、鼻水、発熱、気管支炎など。 通常は数日〜1週間で回復するが、1〜3%が重症化し、細気管支炎や肺炎を引き…

小腸におけるNSAIDs起因性粘膜障害

最近の研究では、小腸潰瘍についての以下のような報告がある。 ・小腸潰瘍が抗菌薬の投与で抑制される。・小腸に細菌が存在しない動物では小腸潰瘍が発症しない。・胃酸の殺菌作用により腸内細菌の少ない小腸口側よりも、嫌気性菌が増加する肛門側で多く発症…

トリプタン系薬の特徴

*トリプタン系薬の種類 ・スマトリプタン(イミグラン)・ゾルミトリプタン(ゾーミック)・エレトリプタン(レルパックス)・リザトリプタン(マクサルト)・ナラトリプタン(アマージ) *作用 過度に拡張した脳の血管の収縮作用、三叉神経からの神経ペプ…

薬物乱用頭痛

慢性片頭痛の約半数は、頭痛薬の飲み過ぎによる「薬物乱用頭痛」といわれている。 以下のような特徴があれば、薬物乱用頭痛を疑う。 *薬物乱用頭痛の特徴 ・月に15日以上頭痛がある。・頭痛薬を月に10日以上服用している。・朝起きた時から頭痛がある。・以…