膠原線維性大腸炎(コラーゲン性大腸炎)は、大腸生検組織において上皮基底膜直下に厚い膠原線維束と炎症細胞浸潤を特徴とする疾患。 大腸内視鏡は正常あるいな場合も多いが、粘膜の発赤、浮腫、毛細血管の増生、顆粒状変化がみられることもあるがいずれも軽…
ピロリ菌の除菌治療を行うと慢性蕁麻疹が治癒または寛解することがある。 治癒率は完全治癒が20~50%、寛解が20~40%程度とも言われており、韓国で行われた大規模メタ解析では以下のように報告されている。 広告の下に記事が続きます (adsbygoogle = window.…
ピロリ菌検査には次のような種類がある。呼気か便で検査する方法が精度が高く、血液や尿を用いる方法では感度が低いため、推奨されていない。 広告の下に記事が続きます (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *侵襲的検査 培養法内視鏡にて…
プラザキサ(ダビガトラン)により食道潰瘍および食道炎のリスクが示唆されている。 他の抗凝固薬よりもダビガトランが有意に食道炎の発症に関与していることも報告されている。 その理由には、ダビガトランの製剤特性が関係していると考えられる。 広告の下…
糖尿病治療薬であるDPP4阻害薬の中には、腎機能により用量調整が必要なものもある。 以下、添付文書上でどのように記載があるかまとめ。 広告の下に記事が続きます (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *グラクティブ、ジャヌビア(シタグ…
メニエール病は、難聴、耳鳴り、耳閉感、吐気などを伴う回転性のめまい。 反復性があり、10分程度~数時間に渡って続くこともある。 器質的所見として、内耳にある内リンパ腔にリンパ液が滞留することが挙げられ、この状態を「内リンパ水腫」と呼ぶ。 内リン…
腸管上皮は栄養素や機能性成分の消化・吸収を担うと共に、異物の侵入を阻止する役割を持つ。 この腸管上皮のバリアが破綻すると、腸管の透過性が往診し、異物が粘膜内に侵入し腸管の炎症を引き起こし、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群の原因となる。 さらに異…
加齢黄斑変性は、加齢に伴い、網膜の中心部である「黄斑」が障害され、視力低下を引き起こす疾患。 現在日本における視覚障害の原因疾患の第4位で増加傾向にある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *分類 加齢黄斑変性は、滲出型と委…
心不全は何らかの心臓機能障害によってポンプ機能の代償機構が破綻し、呼吸困難や倦怠感、浮腫などの症状を呈する状態。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *LVEFを用いた分類 左室駆出率(LVEF)を基準として治療の方針が示されている。…
薬を冷蔵庫で保管している患者は少なくないと予測されるが、ヒルドイドローションは冷蔵庫で保管しないように指導が必要。 冬季もできるだけ暖かい場所に保管するのが良い。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *冷所保管禁止の理由 メー…
ヨクイニン(薏苡仁)はイネ科に属するハトムギの種皮を除いた成熟種子を乾燥した生薬。 ヨクイニンが皮膚のターンオーバーを正常化させることで、イボ(疣贅:ゆうぜい)の改善効果が認められている。 脂漏性角化症(老人性のいぼ)には適応なし。 (adsbygo…
片頭痛は、血管が拡張することで拍動性の痛みを頭部の片側または両側に痛みを生じる。 片頭痛の病理は十分に解明されていないが、何らかの刺激により三叉神経が興奮しカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)などの血管拡張作用を持つ物質が放出され、血管の…
川崎病は、乳幼児に好発する急性熱性疾患で、全身の筋性動脈における血管炎を主病変とした血管炎症候群。 1967年に小児科医師の川崎富作氏が報告したため、「川崎病」という病名となった。 アジア系人種で多く、4歳までの乳幼児で多くみられる。 (adsbygoogl…
ゲル化する点眼薬は、他の点眼薬の吸収を妨げる可能性があるため注意が必要。 ゲル化する点眼薬は、他の点眼・眼軟膏の使用と前後10分以上間隔を空ける。 使用する順番としては、水性点眼→懸濁性点眼→ゲル化点眼→眼軟膏が推奨されている。 (adsbygoogle = wi…
一部の薬剤では高プロラクチン血症を引き起こし、自覚症状として妊娠していないのに母乳が出る(乳汁漏出)、無月経・無排卵・無排卵月経の排卵障害などの症状が現れる。 プロラクチンとは「乳腺刺激ホルモン」とも呼ばれ、脳下垂体から分泌される乳腺の成長…
ドグマチール(スルピリド)は用量によって適応症が異なる。 スルピリドは古くから、消化器症状を改善することが知られており、特に器質性の異常は認められないが、胃痛や胃もたれなどの症状を呈する、機能性ディスペプシア(FD)に対して著効を示す。 後に…
カルチノイドとは「癌のような」とういう意味。確認された当初は、癌と似て非なるものと認識されていたが、現在では、他臓器への転移や、隣接する臓器への浸潤などの癌特有の性質を持つことが分かっている。 神経内分泌細胞からできる腫瘍の一種で、胃以外に…
タケキャブ(ボノプラザン)により血清ガストリン値が高値を示すことが知られている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *機序 酸分泌抑制によるpHの上昇がシグナルとなり、フィードバック機構によりG細胞からのガストリン分泌が亢進す…
ゾコーバ錠は、新型コロナウイルス感染症治療薬。 以下、特徴まとめ。 *一般名 エンシトレルビル フマル酸 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *規格 125mgのみ *適応症 SARS-CoV-2による感染症 *用法・用量 通常、12歳以上の小児及…
ジクトルテープは、ジクトフェナクナトリウムを有効成分とする、経皮吸収性の全身性NSAIDs製剤。 発売当初は、「各種がんにおける鎮痛」のみに適応が認められていたが、2022年に「腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群及び腱鞘炎における鎮痛・消炎」が追加さ…
何らかの理由で甲状腺ホルモンの分泌が減少し、血中の甲状腺ホルモン値が低下すると、フィードバック機構により下垂体から甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が増加する。 この機構により、甲状腺ホルモンが低値の状態が継続するとTSHの高値がみられる。この状…
頻度は高くないが、プロトンポンプ阻害剤(PPI)により視力障害が引き起こされることがある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *視力障害の機序 PPIは胃粘膜壁細胞のプロトンポンプ(H+, K+ -ATPase)を阻害することで、胃酸分泌を抑制…
慢性膵炎患者では、しばしば消化酵素剤と共にプロトンポンプ阻害剤(PPI)やH2ブロッカーといった胃酸分泌抑制薬が投与される。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *胃酸分泌抑制薬の投与目的慢性膵炎の非代償期では、膵臓による内・外分…
閉経後乳癌治療薬として投与されるアナストロゾール(アリミデックス)の副作用の1つとして、骨粗鬆症が挙げられる。 機序としては、アナストロゾールはアロマターゼを阻害し、アンドロゲンからのエストロゲン生成を抑制することで乳がん細胞の増殖を抑制す…
アトピー性皮膚炎の治療に用いられるコレクチム軟膏は、1本5g入りと10g入りのチューブとして発売されている。 他の5gチューブ製品との違いとして、コレクチム軟膏の5gチューブでは口径が大きくなってることが挙げられる。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle…
手指の痺れの原因の一つに「手根管症候群」が挙げられる。 手根管とは、手首の部分にある骨と手根靭帯に囲まれた空間のことであり、指を曲げる9本の腱と正中神経が通過している。 この手根管内で、何らかの原因により正中神経が圧迫されてしまうと、手根管症…
高血圧治療薬であるニバジール(ニルバジピン)が、正常眼圧緑内障に投与されることがある。 これは、正常眼圧緑内障患者でみられる視野障害の進行に対して、ニルバジピンが著効することが示唆されているため。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).pu…
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桃核承気湯や大承気湯、調胃承気湯など、漢方処方に「承気湯」が含まれているものには、大黄と芒硝の生薬が配合されている。 どちらの生薬も便秘を改善する作用を有するが、作用機序が異なる。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *大黄と…
うつ病の症状として、一般に以下の段階で進行し、それぞれの段階で各脳内伝達物質が関与していると考えられている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *うつ病の進行と症状 ①イライラ②不安③憂鬱④仕事や家事に手が付かない⑤根気がない⑥何…