薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


アナストロゾールによる骨粗鬆症

閉経後乳癌治療薬として投与されるアナストロゾール(アリミデックス)の副作用の1つとして、骨粗鬆症が挙げられる。 機序としては、アナストロゾールはアロマターゼを阻害し、アンドロゲンからのエストロゲン生成を抑制することで乳がん細胞の増殖を抑制す…

「コレクチム軟膏」のチューブの秘密

アトピー性皮膚炎の治療に用いられるコレクチム軟膏は、1本5g入りと10g入りのチューブとして発売されている。 他の5gチューブ製品との違いとして、コレクチム軟膏の5gチューブでは口径が大きくなってることが挙げられる。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle…

手根管症候群とは

手指の痺れの原因の一つに「手根管症候群」が挙げられる。 手根管とは、手首の部分にある骨と手根靭帯に囲まれた空間のことであり、指を曲げる9本の腱と正中神経が通過している。 この手根管内で、何らかの原因により正中神経が圧迫されてしまうと、手根管症…

正常眼圧緑内障に対するニバジール処方

高血圧治療薬であるニバジール(ニルバジピン)が、正常眼圧緑内障に投与されることがある。 これは、正常眼圧緑内障患者でみられる視野障害の進行に対して、ニルバジピンが著効することが示唆されているため。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).pu…

夜間頻尿にロキソニン

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「大黄」と「芒硝」の組み合わせ

桃核承気湯や大承気湯、調胃承気湯など、漢方処方に「承気湯」が含まれているものには、大黄と芒硝の生薬が配合されている。 どちらの生薬も便秘を改善する作用を有するが、作用機序が異なる。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *大黄と…

うつ症状の段階と脳内神経伝達物質の関係

うつ病の症状として、一般に以下の段階で進行し、それぞれの段階で各脳内伝達物質が関与していると考えられている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *うつ病の進行と症状 ①イライラ②不安③憂鬱④仕事や家事に手が付かない⑤根気がない⑥何…

生薬「麻黄」の性質

生薬の麻黄は、マオウ科マオウの地上茎。 「水の排除」を基本薬効とする。守備範囲(効能範囲)は表(体表)であるため、基本的には体表に水分が過剰となり、浮腫、喘鳴や疼痛が現れた時に用いる。また、意図的に発汗を促す目的でも用いる。 麻黄は組み合わ…

気管支喘息とGERDの関係

気管支喘息と胃逆流症(GERD)はしばしば合併してみられ、それぞれの発症・進展に相互に関与していることが示唆されている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *GERDの気管支喘息への影響 気管支喘息患者では、GERDを合併することで喘息…

ファムビルのヘルペス予防的服用

ファムビル(ファムシクロビル)は、口唇ヘルペス及び性器ヘルペスなどの単純疱疹の治療として、1回250mgを1日3回を原則5日間投与される。 また治療目的以外でも、再発性の単純疱疹の予防目的での処方も可能。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || [])…

フェブリクと抗がん剤

高尿酸値血症でフェブキソスタット(フェブリク)やトピロキソスタット(トピロリック)を服用中の患者が、抗がん剤治療や関節リウマチの治療を開始したという情報を得た場合、詳細の聞き取りに特に気をつけなければならない。 (adsbygoogle = window.adsbyg…

アンテドラッグステロイド

アンテドラッグ(antedrug)とは、局所で薬効を発揮した後、全身で代謝され速やかに薬効を消失するよう設計された薬剤のこと。 アンテドラッグステロイドは、ステロイド構造の中に代謝されやすい部位が導入されていることで、外用で用いられるステロイドにお…

焼肉とテオフィリンの相互作用

焼肉の摂取により、テオフィリン製剤の効果が減弱されることが示唆されている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *メカニズム 肉が焼かれると多環芳香族炭化水素( Polycyclic Aromatic Hydrocarbon: PAH)が発生する。 PAHが肝臓にお…

抗不整脈薬による催不整脈作用

抗不整脈薬には、その薬理機序から過量投与や血中濃度の上昇により催不整脈作用を引き起こす危険性を有している。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *催不整脈作用とは 催不整脈作用とは、抗不整脈薬投与により現在の不整脈が悪化したり…

NSAIDsの不妊治療への利用

プロスタグランジン(PG)FやPGEの一部のサブタイプは、排卵および黄体形成の終了に関与していることが報告されている。 NSAIDsを服用することにより、シクロオキシゲナーゼ2が阻害されると、卵巣のPG合成が阻害され、排卵が抑制される。 そのため、排卵期に…

片頭痛の「予兆」と「前兆」の違い

片頭痛には、頭痛が起こる前に起こる「予兆」と「前兆」と呼ばれる症状がある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *片頭痛の「予兆」 片頭痛の予兆は、片頭痛患者の約20%でみられ、片頭痛の前兆や片頭痛発作の始まる数時間から1〜2日前…

脂漏性皮膚炎と治療薬

脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が多い部位に起こる湿疹で、脂漏性湿疹とも呼ばれている。 症状は、痒み、赤み、鱗屑、落屑など。頭部に発症すると落屑によるフケがみられる。 初期症状はアレルギー性皮膚炎や刺激性皮膚炎などの症状に類似している。 (adsbygo…

SSRI・SNRIによる低ナトリウム血症

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)を服用している患者において、低ナトリウム血症がみられることがある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *低ナトリウム血症が起こる…

アニサキス症に対する正露丸

アニサキス属線虫の幼虫が寄生する魚介類を食した際に、消化管アニサキス症を発症する場合がある。 アニサキスの幼虫は海産の魚介類に寄生しており、加熱により死滅するが生食した場合や塩漬け、酢漬けしたものを食した場合に発症することがある。 感染原因…

[新薬]ツイミーグ錠

*一般名 イメグリミン塩酸塩 *規格 500mg のみ *適応症 2型糖尿病 // *用量・用法 通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。 *特徴 ・新しい作用機序の糖尿病治療薬。 ・ミトコンドリアの機能を改善することで血…

心不全と夜間頻尿

心不全の患者では、夜間頻尿を伴うことが多い。 また、夜間頻尿から心不全が判明することもある。 ただし、夜間頻尿の原因疾患としては、心不全の他にも前立腺肥大や過活動膀胱、糖尿病などがあるため“夜間頻尿=心不全”という短絡的な考えは禁物。 // *心…

アロプリノールによる皮膚障害

厚労省医薬品安全性情報によると、最も皮膚障害が多く報告されている薬剤はアロプリノールである。 アロプリノールによる皮膚障害は、時にスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死症(TEN)などの致死的な病態へ進展するため、注意が必要で…

当帰芍薬散による嗅覚障害改善作用

急性上気道炎に伴う鼻炎により、嗅覚障害を来すことが多い。 たいていの場合、鼻炎の改善に伴い嗅覚障害は消失するが、患者によっては持続する場合があり、これを、感冒後嗅覚障害という。 // *感冒性嗅覚障害の病態 感冒後嗅覚障害は、嗅粘膜や嗅覚伝導路…

DPP-4阻害薬の腎機能低下に対する用量調整

2型糖尿病の治療薬であるDPP-4阻害薬は、低血糖のリスクが低いため軽度の糖尿病に対して処方されやすいが、多くのDPP-4阻害薬は主に腎で排泄されるため、腎機能が低下している患者では用量に注意が必要。 // *DPP-4阻害薬それぞれの添付文書上の記載 それぞ…

盲腸の痛みの特徴

虫垂炎(盲腸)は虫垂に起こる炎症で、痛みや吐き気、下痢、発熱を伴う。 重症化し腹膜炎を引き起こすと、命に関わる場合があり、特に小児において重症化しやすい。 虫垂炎の痛みは以下のような特徴がある。 // *痛みの特徴 初期に心窩部(みぞおち)や臍(…

βブロッカーによる悪夢

薬剤による悪夢はさまざまな薬で報告されているが、中でもβ遮断薬での報告が多い。 以前は脂溶性が高いβ遮断薬ほど悪夢を起こしやすいと考えられていたが、否定的な意見もある。 // *機序 β遮断薬による悪夢の機序は明確になっていないが、以下のような機序…

NSAIDsによる心不全リスク

2016年に発表された研究によると、NSAIDsを服用した場合、そうでないと比べて、2週間以内に心不全で入院するリスクが19%高くなることが示唆された。 // *研究詳細 ドイツ・イタリア・オランダ・イギリスの患者の1999〜2010年の診療記録を調査した後ろ向き…

アメナリーフの特徴

帯状疱疹の治療に使用されるアメナリーフ(アメナメビル)について以下まとめ。 *適応症 帯状疱疹 // *用法・用量 通常、成人にはアメナメビルとして1回400mgを1日1回食後に経口投与する。 *特徴 ・非核酸誘導体の抗ヘルペスウイルス薬。 ・ウイルスのDNA…

ルパフィン錠の特徴

ルパフィンは、ルパタジンフマル酸を有効成分とする抗アレルギー薬。 抗ヒスタミン作用の他に、抗PAF(血小板活性化因子)作用を併せ持つ。 // *用法・用量 1日1回10mgを服用する。 症状に応じて1回20mgに増量することができる。 食事の影響は少ないため、…

胃全摘後のメコバラミン

胃の全摘出患者に、ビタミンB12製剤であるメコバラミンの内服が処方されることがある。 これは、胃摘出後に起こる巨赤芽球性貧血を予防するため。 // *巨赤芽球貧血とは 巨赤芽球貧血とは、血液中に成熟していない大きな赤血球(巨赤芽球)が増殖する貧血。…