ゾコーバ錠は、新型コロナウイルス感染症治療薬。 以下、特徴まとめ。 *一般名 エンシトレルビル フマル酸 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *規格 125mgのみ *適応症 SARS-CoV-2による感染症 *用法・用量 通常、12歳以上の小児及…
ジクトルテープは、ジクトフェナクナトリウムを有効成分とする、経皮吸収性の全身性NSAIDs製剤。 発売当初は、「各種がんにおける鎮痛」のみに適応が認められていたが、2022年に「腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群及び腱鞘炎における鎮痛・消炎」が追加さ…
何らかの理由で甲状腺ホルモンの分泌が減少し、血中の甲状腺ホルモン値が低下すると、フィードバック機構により下垂体から甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が増加する。 この機構により、甲状腺ホルモンが低値の状態が継続するとTSHの高値がみられる。この状…
頻度は高くないが、プロトンポンプ阻害剤(PPI)により視力障害が引き起こされることがある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *視力障害の機序 PPIは胃粘膜壁細胞のプロトンポンプ(H+, K+ -ATPase)を阻害することで、胃酸分泌を抑制…
慢性膵炎患者では、しばしば消化酵素剤と共にプロトンポンプ阻害剤(PPI)やH2ブロッカーといった胃酸分泌抑制薬が投与される。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *胃酸分泌抑制薬の投与目的慢性膵炎の非代償期では、膵臓による内・外分…
閉経後乳癌治療薬として投与されるアナストロゾール(アリミデックス)の副作用の1つとして、骨粗鬆症が挙げられる。 機序としては、アナストロゾールはアロマターゼを阻害し、アンドロゲンからのエストロゲン生成を抑制することで乳がん細胞の増殖を抑制す…
アトピー性皮膚炎の治療に用いられるコレクチム軟膏は、1本5g入りと10g入りのチューブとして発売されている。 他の5gチューブ製品との違いとして、コレクチム軟膏の5gチューブでは口径が大きくなってることが挙げられる。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle…
手指の痺れの原因の一つに「手根管症候群」が挙げられる。 手根管とは、手首の部分にある骨と手根靭帯に囲まれた空間のことであり、指を曲げる9本の腱と正中神経が通過している。 この手根管内で、何らかの原因により正中神経が圧迫されてしまうと、手根管症…
高血圧治療薬であるニバジール(ニルバジピン)が、正常眼圧緑内障に投与されることがある。 これは、正常眼圧緑内障患者でみられる視野障害の進行に対して、ニルバジピンが著効することが示唆されているため。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).pu…
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桃核承気湯や大承気湯、調胃承気湯など、漢方処方に「承気湯」が含まれているものには、大黄と芒硝の生薬が配合されている。 どちらの生薬も便秘を改善する作用を有するが、作用機序が異なる。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *大黄と…
うつ病の症状として、一般に以下の段階で進行し、それぞれの段階で各脳内伝達物質が関与していると考えられている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *うつ病の進行と症状 ①イライラ②不安③憂鬱④仕事や家事に手が付かない⑤根気がない⑥何…
生薬の麻黄は、マオウ科マオウの地上茎。 「水の排除」を基本薬効とする。守備範囲(効能範囲)は表(体表)であるため、基本的には体表に水分が過剰となり、浮腫、喘鳴や疼痛が現れた時に用いる。また、意図的に発汗を促す目的でも用いる。 麻黄は組み合わ…
気管支喘息と胃逆流症(GERD)はしばしば合併してみられ、それぞれの発症・進展に相互に関与していることが示唆されている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *GERDの気管支喘息への影響 気管支喘息患者では、GERDを合併することで喘息…
ファムビル(ファムシクロビル)は、口唇ヘルペス及び性器ヘルペスなどの単純疱疹の治療として、1回250mgを1日3回を原則5日間投与される。 また治療目的以外でも、再発性の単純疱疹の予防目的での処方も可能。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || [])…
高尿酸値血症でフェブキソスタット(フェブリク)やトピロキソスタット(トピロリック)を服用中の患者が、抗がん剤治療や関節リウマチの治療を開始したという情報を得た場合、詳細の聞き取りに特に気をつけなければならない。 (adsbygoogle = window.adsbyg…
アンテドラッグ(antedrug)とは、局所で薬効を発揮した後、全身で代謝され速やかに薬効を消失するよう設計された薬剤のこと。 アンテドラッグステロイドは、ステロイド構造の中に代謝されやすい部位が導入されていることで、外用で用いられるステロイドにお…
焼肉の摂取により、テオフィリン製剤の効果が減弱されることが示唆されている。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *メカニズム 肉が焼かれると多環芳香族炭化水素( Polycyclic Aromatic Hydrocarbon: PAH)が発生する。 PAHが肝臓にお…
抗不整脈薬には、その薬理機序から過量投与や血中濃度の上昇により催不整脈作用を引き起こす危険性を有している。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *催不整脈作用とは 催不整脈作用とは、抗不整脈薬投与により現在の不整脈が悪化したり…
プロスタグランジン(PG)FやPGEの一部のサブタイプは、排卵および黄体形成の終了に関与していることが報告されている。 NSAIDsを服用することにより、シクロオキシゲナーゼ2が阻害されると、卵巣のPG合成が阻害され、排卵が抑制される。 そのため、排卵期に…
片頭痛には、頭痛が起こる前に起こる「予兆」と「前兆」と呼ばれる症状がある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *片頭痛の「予兆」 片頭痛の予兆は、片頭痛患者の約20%でみられ、片頭痛の前兆や片頭痛発作の始まる数時間から1〜2日前…
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が多い部位に起こる湿疹で、脂漏性湿疹とも呼ばれている。 症状は、痒み、赤み、鱗屑、落屑など。頭部に発症すると落屑によるフケがみられる。 初期症状はアレルギー性皮膚炎や刺激性皮膚炎などの症状に類似している。 (adsbygo…
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)を服用している患者において、低ナトリウム血症がみられることがある。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); *低ナトリウム血症が起こる…
アニサキス属線虫の幼虫が寄生する魚介類を食した際に、消化管アニサキス症を発症する場合がある。 アニサキスの幼虫は海産の魚介類に寄生しており、加熱により死滅するが生食した場合や塩漬け、酢漬けしたものを食した場合に発症することがある。 感染原因…
*一般名 イメグリミン塩酸塩 *規格 500mg のみ *適応症 2型糖尿病 // *用量・用法 通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。 *特徴 ・新しい作用機序の糖尿病治療薬。 ・ミトコンドリアの機能を改善することで血…
心不全の患者では、夜間頻尿を伴うことが多い。 また、夜間頻尿から心不全が判明することもある。 ただし、夜間頻尿の原因疾患としては、心不全の他にも前立腺肥大や過活動膀胱、糖尿病などがあるため“夜間頻尿=心不全”という短絡的な考えは禁物。 // *心…
厚労省医薬品安全性情報によると、最も皮膚障害が多く報告されている薬剤はアロプリノールである。 アロプリノールによる皮膚障害は、時にスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死症(TEN)などの致死的な病態へ進展するため、注意が必要で…
急性上気道炎に伴う鼻炎により、嗅覚障害を来すことが多い。 たいていの場合、鼻炎の改善に伴い嗅覚障害は消失するが、患者によっては持続する場合があり、これを、感冒後嗅覚障害という。 // *感冒性嗅覚障害の病態 感冒後嗅覚障害は、嗅粘膜や嗅覚伝導路…
2型糖尿病の治療薬であるDPP-4阻害薬は、低血糖のリスクが低いため軽度の糖尿病に対して処方されやすいが、多くのDPP-4阻害薬は主に腎で排泄されるため、腎機能が低下している患者では用量に注意が必要。 // *DPP-4阻害薬それぞれの添付文書上の記載 それぞ…
虫垂炎(盲腸)は虫垂に起こる炎症で、痛みや吐き気、下痢、発熱を伴う。 重症化し腹膜炎を引き起こすと、命に関わる場合があり、特に小児において重症化しやすい。 虫垂炎の痛みは以下のような特徴がある。 // *痛みの特徴 初期に心窩部(みぞおち)や臍(…