肝硬変が進行し、肝予備能が低下すると腹水や肝性脳症、黄疸、胃静脈瘤などの合併症を伴う。
この病態を「非代償性肝硬変」という。
*腹水に対する利尿薬の選択
腹水の治療では利尿薬が用いられるが、肝硬変の腹水に適している利尿薬について、ガイドラインで以下のように明記されている。
・肝硬変による腹水の第一選択薬は、スピロノラクトン(アルダクトン)の25mg〜100mg/day。
・スピロノラクトンの単剤で効果が不十分な場合は、ループ利尿薬20〜80mg/dayを併用する。
・ループ利尿薬の併用でも効果不十分な場合には、トルバプタン(サムスカ)の内服やカンレノ酸K(ソルダクトン)、フロセミド(ラシックス)の静注を追加する。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。