薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


ゾフルーザの特徴と懸念

 

ゾフルーザは、2018年に発売されたインフルエンザ治療薬。

既存の薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)とは作用機序が異なる。

 

*一般名

バロキサビルマルボキシル

 

*作用機序

A型およびB型インフルエンザのmRNAに関わるキャップ依存性エンドヌクレアーゼを選択的に阻害し、mRNAの合成を阻害することでウイルスの増殖を抑制する。

 

*用法

1回の飲みきりで治療が終了する。他のインフルエンザ治療薬と同様、症状発現から48時間以内に服用しないと効果が期待できない。

 

*用量

・成人および12歳以上の小児には40mg

・体重80kg以上の患者では80mg

・12歳未満の小児においては、体重により用量が異なる

 

*耐性ウイルスの問題

ゾフルーザは、他のインフルエンザ治療薬よりも耐性変異ウイルス出現の頻度が高いことが問題になっている。

特に小児においての頻度が高く、日本小児科学会は「12歳未満の小児では推奨しない」としている。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。