薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


[新薬]ドウベイト配合錠

 

*一般名

ドルテグラビル / ラミブジン

 

*規格

ドルテグラビルナトリウム50mg・ラミブジン30mg 配合錠

 

*適応症

HIV感染症

 

*特徴

・インテグラーゼ阻害剤(INSTI)と核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)の配合剤。

・既に発売されている「トリーメク配合錠」からアバカビル硫酸塩を除いた配合剤(副作用軽減の観点から)。

・未治療HIV患者に対する2剤レジメン製剤としては初。

 

*作用機序

ドルテグラビルは、HIVインテグラーゼを特異的に阻害することでウイルスDNAのヒトDNAに組み込みを阻害する。

ラミブジンは、HIV逆転写酵素をヌクレオシド競合的に阻害することにより、RNAからDNAへの転写を阻害し、HIVの複製を阻害する。

 

*注意点

・抗HIV薬による治療経験のある患者にのみ投与できる。

・他の抗HIV薬とは併用不可(必要に応じてドルテグラビルの追加投与はOK)。

・腎機能障害患者においてはラミブジンの用量調整が必要なので、それぞれの単剤で治療を行う。

・CYP3A4およびUGT1A1を誘導する薬剤と併用する場合は、本剤服用の約12時間後にドルテグラビルを50mg投与する。

 

*用法・用量

通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、1回1錠(ドルテグラビルとして50mg及びラミブジンとして300mg)を食事の有無に関わらず1日1回経口投与する。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。