円形脱毛症を起こしている皮膚では、毛根周囲に免疫細胞が多く存在することが確認されていることから、円形脱毛症は自己免疫疾患の一つと考えられている。
原因は不明だが、Tリンパ球が成長期の毛根を攻撃することで発症することが示唆されている。
*ステロイドによる治療
免疫異常を抑制するためのステロイドの投与は、円形脱毛症診療ガイドラインにおいて推奨されている。
ステロイドの外用が治療の第一選択とされることが多いが、難治例や急速な範囲の拡大がみられる場合には、ステロイドの内服療法や局所注射、点滴静注パルス療法を行うこともある。
*ステロイドの使用例
【16歳以上の患者】
脱毛面積が全体の25%未満
症状進行例・・・ステロイド外用
症状固定例・・・ステロイド外用および局所注射
脱毛面積が全体の25%以上
症状進行の有無に関わらず、ステロイド外用、内服および点滴静注パルス療法
【15歳以下の患者】
脱毛面積・症状進行の有無に関わらず、ステロイド外用のみ
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。