薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


脂漏性皮膚炎と治療薬

 

脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が多い部位に起こる湿疹で、脂漏性湿疹とも呼ばれている。

症状は、痒み、赤み、鱗屑、落屑など。頭部に発症すると落屑によるフケがみられる。

初期症状はアレルギー性皮膚炎や刺激性皮膚炎などの症状に類似している。

 

 

 

*原因

皮膚に常在している真菌の一種であるマラセチア菌により、皮脂中のトリグリセリドが遊離脂肪酸へ分解され、その遊離脂肪酸が皮膚炎を生じさせると考えられている。

脂漏性皮膚炎の患者では、マラセチア菌が異常繁殖している例が多い。

 

*好発部位

皮脂線が多い頭皮、生え際、眉間、耳、背中、脇などに起こりやすい。

 

*治療薬

マラセチア菌の活動を抑える目的で、抗真菌薬の外用薬が処方される。

また、必要に応じて、ステロイド外用薬の使用も有効。

 

*日用品での症状抑制

コラージュフルフルシャンプーやニゾラールシャンプーなどの、抗真菌成分を含むシャンプーを用いることで、症状を改善することができると考えられる。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。