薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


点鼻薬性鼻炎

 

点鼻薬性鼻炎とは、点鼻薬に含まれる血管収縮剤により引き起こされる鼻閉。

主にOTCの点鼻薬に含まれる、ナファゾリンやテトラヒドロゾリンなどのα1受容体作動薬が原因となることが多い。

  

 

*病態

血管収縮剤の点鼻を連用すると、鼻粘膜の毛細血管の収縮が維持され、血管周囲の粘膜が虚血状態となる。

その結果、反応性の組織増殖を引き起こし、鼻粘膜の肥厚を来たす。

鼻粘膜が肥厚すると、血管収縮剤の効果が得られにくくなる ⇒ 点鼻の頻度が高くなる ⇒ さらに鼻粘膜が肥厚する、という悪循環に陥りやすい。

症状は鼻閉のみで、鼻漏やくしゃみは伴わない。

 

*治療

通常は原因薬剤を中止することで、1〜2週間程度で症状は改善する。

必要に応じてステロイド点鼻薬の投与、難治性の場合は外科的治療を行う。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。