薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


下肢静脈瘤に対する利尿剤の効果

 

利尿剤は体内の水分を尿として排出する作用があるため、足のむくみに対して処方されることがある。

しかし、下肢静脈瘤や静脈還流障害などによる浮腫に対する長期的な効果は期待できない。

 

 

 

*利尿剤の長期的な効果が期待できない理由

利尿剤により血流量が減少すると、血圧の低下を引き起こし、代償的に血管の収縮が起こる。

血管の収縮が起こると、血液中の水分が血管外へと押し出されて、浮腫が悪化する。

また、水分量が少ない血液は鬱血しやすく、血栓形成リスクが高まるため、静脈瘤の原因にもなりやすい。

 

*下肢静脈瘤に対する薬物治療

下肢静脈瘤に対する内服での薬物療法は確立されていない。

静脈瘤内に硬化剤を注入する硬化療法が行われる。

生活指導としては、立ち仕事はなるべく避ける、弾性ストッキングを履く、休んでいる時や就寝時は足を心臓近くまで上げるなど。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。