薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


口内炎にアロプリノール

 

抗がん剤の副作用の1つに、口内炎が挙げられる。

抗がん薬による口内炎は、抗がん薬による直接作用と白血球減少に伴う口腔内の局所感染によって起こると考えられている。

予防方法として口腔内を清潔に保つ(口腔ケア)、口腔内の冷却、口腔内の乾燥防止、禁煙などがあるが、他にもアロプリノールが使用されることがある。

 

 

 

*使用方法

アロプリノールを抗がん剤による口内炎予防として使用する場合は、内服ではなく含嗽(うがい)薬として使用する。

アロプリノール含嗽薬の製品は存在していないため、含嗽液を調整する必要がある。

一般的には、アロプリノール 500mg、ポリアクリル酸Na 0.5g、リドカイン塩酸塩 100mlを精製水 400mlに溶解して生成する。

 

*作用機序

アロプリノールが口内炎を予防する機序は明確にはなっていないが、口腔粘膜から吸収されて粘膜保護作用、口内炎の発生に関与しているフリーラジカルの除去作用が示唆されている。

 

*注意点

腎機能が低下している患者に対しては、アロプリノールの減量を検討する。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。