*一般名
イバブラジン塩酸塩
*規格
2.5mg / 5mg / 7.5mg
*特徴
・日本初の選択的HCNチャネル遮断薬。
・HCNチャネルへのNaの流入を抑制することで、ペースメーカー電流(If)の発生を抑える。
・洞結節(ペースメーカー)のHCNチャネルにのみに作用するため、心臓の伝導性、収縮性、再分極などの心機能や血圧には影響することなく心拍数のみを下げることができる。
*注意点
・光視症や霧視の副作用の頻度が高い(視細胞のHCN1チャネルを阻害することで、光に対する感受性が亢進するため)。
・CYP3A4で代謝されるため、リトナビル、イトラコナゾール、クラリスロマイシンなどのCYP3A4を阻害する薬剤との併用は禁忌。
・単独での投与はNG。必ずβ遮断薬を含む他の慢性心不全治療を併用すること。
*適応症
洞調律かつ投与開始時の安静時心拍数が75 回/ 分以上の慢性心不全
ただし、β遮断薬を含む慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。
*用法
通常、成人にはイバブラジンとして1回2.5mgを1日2回食後経口投与から開始する。
開始後は忍容性をみながら、目標とする安静時心拍数が維持できるように必要に応じ2週間以上の間隔で段階的に用量を増減する。
1回投与量は 2.5、5 又は 7.5mg のいずれかとし、いずれの投与量においても1日2回食後経口投与とする。
なお、患者の状態により適宜減量する。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。