*一般名
ルラシドン塩酸塩
*規格
20mg / 40mg / 60mg / 80mg
*適応症
・統合失調症
・双極性障害におけるうつ症状の改善
*用法用量
統合失調症
通常、成人にはルラシドン塩酸塩として40mgを1日1回食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は80mgを超えないこと。
双極性障害におけるうつ症状の改善
通常、成人にはルラシドン塩酸塩として20~60 mgを1日1回食後経口投与する。
なお、開始用量は20mg、増量幅は1日量として20mgとし、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は60mgを超えないこと。
*特徴
・非定型型抗精神病薬(SDA:セロトニンドパミンアンタゴニスト)。
・統合失調症に対しては、中脳皮質系のセロトニン5-HT2A受容体を遮断することにより陰性症状を改善し、中脳辺縁系のドパミンD2受容体の遮断することにより陽性症状を改善する。
・うつ症状に対しては、セロトニン5-HT7受容体遮断作用と5-HT1A受容体部分作用(パーシャルアゴニスト作用)により症状を改善する。
・ヒスタミンH1受容体、ムスカリンM1/M2受容体への親和性をほとんど示さない。
・主にCYP3A4で代謝される。
*注意点
・主な副作用として、悪性症候群、遅発性ジスキネジア、糖尿病性ケトアシドーシスなど、他の非定型抗精神病薬と同様。
・中等度以上の腎機能障害および肝機能障害がある患者では、投与量の減量を考慮する。
・CYP3A4を強く阻害または誘導する薬剤との併用禁忌。
・グレープフルーツジュースの摂取は避ける必要がある。
・空腹時には吸収が低下する。
・服用中の車の運転などの危険を伴う機械の操作は禁止。
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