タリージェ(ミロガバリンべシル酸塩)は、末梢神経障害疼痛治療薬。
同系統の薬に、リリカ(プレガバリン)がある。
*薬理作用
リリカと同様に、α2δリガンドとして作用し、興奮性神経伝達物質(サブスタンスP、グルタミン酸、CGRP)の遊離を抑制することで、鎮痛効果を発揮する。
*効能・効果
タリージェの効能・効果は、「末梢性神経障害性疼痛」のみ。
リリカは、中枢性も含めた神経障害疼痛と線維筋痛症に伴う疼痛に適応があるが、タリージェは「末梢性」という制限がある。
*副作用など
主な副作用はリリカと同じく、眠気、浮動性めまい、体重増加。
車の運転や危険を伴う機械の操作には従事させないこと。
リリカ同様、腎機能が低下している患者には用量を調節する必要がある。
副作用発現に関与している、α2δ-2サブユニットへの作用は弱いため、安全性はリリカより高いと考えられる。
実際に、「慎重投与」や「重大な副作用」の項目数はタリージェの方が圧倒的に少ない。
リリカの併用注意にはオピオイド系鎮痛薬があるが、タリージェにはないためオピオイドと併用しやすい。
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