*一般名
ウパダシチニブ水和物
*規格
7.5mg/15mg
*適応症
既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
*用法・用量
通常、成人にはウパダシチニブとして15mgを1日1回経口投与する。
なお、患者の状態に応じて7.5mgを1日1回投与することができる。
*特徴
・選択的ヤヌスキナーゼ(JAK)1阻害剤。
・JAK1を選択的に阻害することでTNF-αやIL-6による炎症反応を抑制し、関節リウマチの進行を抑制する。
・本剤の単独投与において、メトトレキサート(MTX)単独投与よりも治療効果が高いことが示されている。
*注意点
・重度の肝機能障害の患者で禁忌。
・MTXなどの既存の抗リウマチ薬で、効果が不十分な場合に使用する。
・免疫抑制作用を持つため、日和見感染症を含む感染リスクが高くなる。
・他の免疫抑制剤との併用はできない。
・主な副作用として、帯状疱疹や肺炎などの感染症、好中球減少症、肝機能異常など。
・投与開始前に、結核感染の有無や既往を確認する必要がある。
・CYP3A4の基質となるため、CYP3A4を強く阻害および誘導する薬剤との併用に注意する。
・徐放性製剤であるため、粉砕調剤不可。
・動物実験において催奇形性が確認されているため、妊婦に禁忌。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。