スピロノラクトン(アルダクトンA)には、エストロゲン様作用及び抗アンドロゲン作用があり、尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に使用されることがある(ガイドラインでは非推奨)。
投与の対象は、難治性で広範囲に重度の症状がある成人女性のみ。
*投与方法
初回投与量を200mg/dayの分2とし、2週間後に不正出血などの副作用の有無を確認し、許容性に問題がなければ4週間程度継続する。
その間に新たなざ瘡が生じなければ、150mg/day → 100mg/day → 50mg/dayと1ヶ月ごとに投与量を漸減する。
*注意点
・既存のざ瘡への治療効果はないため、既存ざ瘡治療と並行して行う。
・副作用として不正出血や月経周期の異常の頻度が高く、これらを回避するため低用量ピルが併用される(低用量ピル自体にも尋常性ざ瘡の抑制効果あり)。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。