薬局薬剤師の勉強日誌

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パルモディアの特徴

 

パルモディアは、SAPPARMα(Selective Peroxisome Proliferator-Activated Receptor Modulator α)に分類される脂質異常症治療薬。

同系統の薬に、フィブラート系薬剤のトライコアやリピディル、ベザトールがある。

 

*一般名

ペマフィブラート

 

*適応症

高脂血症(家族性を含む)

 

 

 

*用法

通常、成人にはペマフィブラートとして1回0.1mgを1日2回朝夕に経口投与する。

なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、最大用量は1回0.2mgを1日2回までとする。

 

*特徴

・従来のフィブラート系薬剤とは異なり、SPPARMαと呼ばれる。

・PPARαと結合して構造を変化させることで活性化させ、中性脂肪の減少作用とHDLコレステロールの増加作用を発揮する。

・従来のフィブラート系薬剤と同等の効果を持ちながら、肝機能低下や腎機能低下などの副作用が起こりにくい。

・ALT値やγGTP値の改善作用や脂肪肝改善作用も持つとされる。

・スタチン系薬剤との併用は、禁忌および原則禁忌ではない。

・横紋筋融解症の発現は、従来のフィブラート系と比べて少ない。

 

*注意点

・重篤な肝障害、中程度以上の腎機能障害のある患者では禁忌。

・コレステロールの胆汁中への排泄を促進するため、コレステロール胆石が出来やすくなる(胆石のある患者に禁忌)。

・従来のフィブラート系よりも相互作用が起こりやすく、シクロスポリン、リファンピシンと併用禁忌。

・臨床試験において、LDL-コレステロール値の上昇が確認されている。

・長期投与時の有効性や安全性、心血管イベント抑制効果に関する評価が、現時点では不十分。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。