*一般名
フィルゴチニブ マレイン酸塩
*規格
100mg / 200mg
*適応症
既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
*用量・用法
通常、成人にはフィルゴチニブとして200mgを1日1回経口投与する。
なお、患者の状態に応じて100mgを1日1回投与できる。
※ eGFRが15以上60未満の患者には100mgを1日1回投与する。
※ eGFRが15未満の患者には投与できない。
*特徴
・選択的ヤヌスキナーゼ(JAK)1阻害剤。
・JAK1を選択的に阻害することでTNF-αやIL-6による炎症反応を抑制し、関節リウマチの進行を抑制する。
・併用禁忌および併用注意の薬剤はなし(他の免疫抑制剤との併用は避ける)。
*注意点
・重度の肝機能障害患者、末期腎不全患者などに対して禁忌。
・動物実験において催奇形性が確認されているため、妊婦に禁忌。
・主な副作用として、帯状疱疹や肺炎などの感染症、好中球減少症、肝機能障害、間質性肺炎、胃腸障害など。
・MTXなどの既存の抗リウマチ薬で、効果が不十分な場合に使用する。
・免疫抑制作用を持つため、日和見感染症を含む感染リスクが高くなる。
・他の免疫抑制剤との併用は避ける(併用実績なし)。
・投与前に結核感染およびB型肝炎ウイルス感染の有無を確認する必要がある。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。