グーフィスは、慢性便秘症の治療薬。
他の下剤にはない、唯一の作用機序により便秘改善効果を発揮する。
*一般名
エロビキシバット水和物
*特徴
・世界初の胆汁酸トランスポーター阻害薬。
・回腸末端部の上皮細胞に存在する、胆汁酸トランスポーター(IBAT)を阻害することで、胆汁酸の再吸収を抑制し、大腸管腔内の胆汁酸量を増加させる。
⇒ 胆汁酸による、大腸管腔内への水分分泌促進作用と消化管運動促進作用の2つの作用により、便秘改善効果を発揮する。
*注意点
・食事により分泌される胆汁酸の再吸収を抑制するために、食前に服用する。
・腹痛の副作用出現の頻度が高い。
・肝障害患者においては、胆汁酸の分泌量が少ないため、効果が得られにくい。
・ウルソデオキシコール酸などの胆汁酸製剤の再吸収を阻害し、効果を減弱させるため併用注意。
・アルミニウム含有製剤やコレスチラミンなどの、胆汁酸を吸着する薬剤との併用で本剤の効果が弱くなるため併用注意。
・P糖タンパク質阻害作用を持ち、ジゴキシンなどのP糖タンパク質の基質となる薬剤の作用を増強するため併用注意。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。