薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


チモプトールXE点眼液とリズモンTG点眼液

 

チモプトールXE点眼液とリズモンTG点眼液は、どちらもチモロールマレイン酸塩を有効成分とする緑内障治療薬。

どちらも1日1回の使用で良いように、点眼後に薬液がゲル化することで効果が持続するように開発されたが、ゲル化する機構に違いがある。

他の点眼薬がゲル化機構に影響を与えたり、ゲル化により他の薬剤の吸収を妨げる可能性があるため、他の点眼薬との間隔を10分以上空けて最後に使用する。

 

 

 

*チモプトールXEのゲル化機構

ジェランガムが配合されていることで、眼表面で涙液中の陽イオンと反応してゲル化する。

角膜でゲル化するため、霧視が起こりやすい。

 

*リズモンTGのゲル化機構

メチルセルロースが配合されていることで、10℃以下の温度では液性状態(ゾル状態)だが、眼の表面温度でゲル化する。

そのため、使用しない時は、冷所で保管する必要がある。

温度の高い場所で保管してしまった場合は、しばらく冷所に保管しておいて液状になれば使用可能。

結膜でゲル化するため異物感、刺激感が起こりやすい。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。