エフピー(セレギリン)とアジレクト(ラサギリン)はどちらも選択的MAO-B阻害薬で、パーキンソン治療に使用される。
エフピーからアジレクトへの切り替え、またはアジレクトからエフピーへの切り替えの際には、少なくとも14日間の間隔を置かなければならない。
*14日間の間隔が必要な理由
セレギリンとラサギリンが共存すると、競合的にMAO-Bと結合する。
結合が飽和状態になりMAO-Bと結合できなくなった有効成分は、MAO-Aに結合し働きを阻害する。
その結果、ノルアドレナリンやアドレナリン、セロトニン、メラトニンなどの分解が阻害され、それらの体内濃度が上昇することで、高血圧クリーゼやセロトニン症候群などの副作用が出現する。
そのため、これらの薬剤を切り替える際には、服用していた薬剤が十分に体内から消失してから服用を開始する必要がある。
*エクフィナも同様
エクフィナ(サフィナミド)もMAO−B阻害作用を有するため、同様の方法で切り替える。
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