トラゾドン(デジレル/レスリン)は、抗うつ剤であるが鎮静作用を併せ持つため、睡眠改善効果を期待して処方されることがある。
抗うつ剤としての通常量は75mg〜200mgなのに対し、睡眠改善を目的とする場合では25mg〜100mgと少用量で服用する。
ベンゾジアゼピン系では深睡眠を減少させるが、トラゾドンでは深睡眠を増加させることから、睡眠の質の改善効果が期待される。
また、依存性や筋弛緩作用なども問題とならないため、ベンゾジアゼピン系で効果が不十分な患者で追加投与される場合が多い。
*他の不眠治療に使用される抗うつ薬
トラゾドン以外にも、以下の抗うつ薬には鎮静作用があるため、不眠に対して処方されることがある。
・イミプラミン(トフラニール/イミドール)
・クロミプラミン(アナフラニール)
・アミトリプチリン(トリプタノール)
・ミアンセリン(テトラミド)
・ミルタザピン(レメロン/リフレックス)
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