薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


フェブリクと抗がん剤

 

高尿酸値血症でフェブキソスタット(フェブリク)やトピロキソスタット(トピロリック)を服用中の患者が、抗がん剤治療や関節リウマチの治療を開始したという情報を得た場合、詳細の聞き取りに特に気をつけなければならない。

 

 

 

*一部の抗がん剤・免疫抑制剤との併用禁忌

フェブリクやトピロリックは、メルカプトプリント(ロイケリン)およびそのプロドラッグであるアザチオプリン(アザニン/イムラン)との併用で、これらの薬剤の副作用を増強するため、併用禁忌となっている。

メルカプトプリンは抗がん剤、アザチオプリンは免疫抑制剤として用いられる。

 

*相互作用の機序

フェブキソスタットやトピロキソスタットが、メルカプトプリンの代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害することにより、メルカプトプリンの血中濃度を上昇させる。

 

*ザイロリックでは?

アロプリノール(ザイロリック)でも、キサンチンオキシダーゼを阻害するためメルカプトプリンの血中濃度を上昇させるが、現状は併用禁忌ではなく併用注意となっている。

メルカプトプリンおよびアザチオプリンと併用する場合には、これらの薬剤の用量を1/3〜1/4に減量すること、としている。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。