ジクトルテープは、ジクトフェナクナトリウムを有効成分とする、経皮吸収性の全身性NSAIDs製剤。
発売当初は、「各種がんにおける鎮痛」のみに適応が認められていたが、2022年に「腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群及び腱鞘炎における鎮痛・消炎」が追加された。
*特徴
・唯一、がん性疼痛に対して使用できる外用NSAIDs製剤。
・1日1回、24時間毎に貼り替える。
・1枚にジクロフェナクナトリウムを75mg含有する(ボルタレンテープの5倍含有)。
・3枚(225mg)貼付で、内服100mgに相当する。
・全身性作用を期待するため、疼痛部位に貼付するのではなく胸部、腹部、上腕部、背部、腰部、または大腿部に貼付する。
*注意点
・使用開始してから7日目以降に定常状態に達するため、効果の評価に7日以上要する。
・各種がんにおける疼痛に対して使用する場合、上限量は1日3枚まで。
・その他の鎮痛・消炎に対しては1日2枚まで。
・投与禁忌は、ボルタレンナトリウム内服剤に準ずる(インフルエンザの臨床経過中の脳炎・脳症の患者を除く)。
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