偽痛風とは、尿酸以外の結晶により誘発される関節炎の総称。
主にピロリン酸カルシウム二水和物(CPPD)の結晶によって引き起こされる(CPPD結晶沈着症)。
高齢者に多く、男女差はほとんどない(やや女性に多め)とされている。
*症状
症状は、痛風に類似しており、間欠的な関節炎による痛みが強くみられるが、痛風とは異なり発作の前兆がないのが特徴。
好発部位は、痛風が足の親指の付け根であるのに対して、偽痛風は全身のあちこちの関節で起こる。しかし、同時多発的に起こることは少ない。
*確定診断
レントゲンで関節部の石灰化や関節穿刺液中のピロリン酸の結晶を確認する。
痛風や関節リウマチとの鑑別のために血液検査を行うことも。
*治療
鎮痛消炎剤、コルヒチンの内服、ステロイドの関節注射などの対症療法。
*生活上の注意
日常生活や食生活で注意をすれば予防できる方法はないとされている。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。