*症状
アカシジア・・・じっとしていられない、座ったままでいられない、下肢のムズムズ感、足踏みなどの多動 ⇒ 我慢できずに体を動かしてしまう、不安・焦燥感などの精神症状を伴うのが特徴。
ジスキネジア・・・顔を歪める、舌を突き出す、唇をすぼめる、瞬きが早い、不要な手足や指の動きなどの反復的な不随意運動 ⇒ 自分の意思では制御できないのが特徴。
*発症機序
どちらも錐体外路障害により発症する。
*原因薬剤
アカシジア・・・抗精神病薬、D2遮断作用のある胃腸薬、抗うつ薬(まれにパーキンソン病治療薬などのドパミン関連薬)
ジスキネジア・・・抗精神病薬、D2遮断作用のある胃腸薬、パーキンソン病治療薬などのドパミン関連薬(まれに抗うつ薬)
*分類
アカシジア
急性・・・投与後6週以内に発症したもの
遅発性・・・3ヶ月以上投与してから発症したもの
離脱性・・・3ヶ月以上投与し、中止後6週以内に発症したもの
慢性・・・症状が3ヶ月以上継続しているもの
ジスキネジア
遅延性・・・抗精神病薬を3ヶ月以上投与してから発症したもの
一般的なジスキネジア・・・遅延性のもの以外
*治療
アカシジア・・・急性の場合は、応急処置としてピペリデン、トリヘキシフェニジル、ベンゾジアゼピン系(特にジアゼパム、クロナゼパム)の投与 ⇒ その後、可能な範囲での原因薬剤の中止、減量
ジスキネジア・・・原因薬剤の中止、減量(症状に対する治療に関しては一定の見解なし)
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。