薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


フェキソフェナジンと果物ジュース

 

フェキソフェナジン(アレグラ)は、果実ジュースとの相互作用に注意が必要な薬剤。

果物ジュースによる、フェキソフェナジンの吸収への影響が確認されている。

 

*有機アニオントランスポーター(OATP)阻害作用

フェキソフェナジンなどの小腸の細胞膜に存在する有機アニオントランスポーター(OATP)を介して吸収される薬剤は、果物ジュースと併用すると吸収が低下し、血中濃度の減少が起こる。

果実100%ジュースでAUCおよびCmaxが60〜70%の低下、25%ジュースでもAUCおよびCmaxが20%の低下が確認されている。

これは果物ジュースに含まれるフラボイドによるOATP阻害作用が起因していると考えられている。

 

*OATPを介して吸収される薬剤

・フェキソフェナジン(アレグラ) 

・ビラスチン(ビラノア) 

・セリプロロロール(セレクトール) 

・アテノロール(テノーミン) 

・スタチン系 

・アリスキレンフマル酸塩(ラジレス) など

 

*OATP阻害作用が確認されている果物ジュース

・グレープフルーツジュース 

・オレンジジュース 

・りんごジュース

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。