薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


「抗菌薬」と「抗生物質」

 

しばしば「抗菌薬」と「抗生物質」は同じ意味で用いられるが、厳密には定義が異なる。

 

抗菌薬の定義

細菌に対して破壊または育成抑制の作用をもつ薬剤

 

抗生物質の定義

微生物が産生し、細菌やその他の微生物、癌細胞の育成を抑え、さらには破壊するような能力を有する化学物質

 

抗菌作用をもつ物質のうち、微生物が産生するものを抗生物質と呼ぶ。

一部の抗がん剤や抗真菌薬など、抗菌薬に分類されるもの以外でも微生物が産生するものであれば抗生物質に分類されることがある。

一方、人工的に合成された抗菌作用をもつ化学物質は、厳密には抗生物質には含めないが、臨床現場においては同義で扱われることがほとんど。

 

 

*抗菌薬(抗生物質以外)

・ニューキノロン系

・スルファメトリサゾール(サルファ剤)

・イソニアジド

・リネゾリド  など

 

*抗生物質

・ニューキノロン系・サルファ剤以外の抗菌薬

・アムホテリシンB

・ドキソルビシン

・ブレオマイシン

・マイトマイシンC  など

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。