肺炎は原因により、細菌性、ウイルス性、非定型、誤嚥性の4つに分類されている。
以下、特徴まとめ。
*原因
細菌性
肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌 など
ウイルス性
インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、水痘ウイルス、RSウイルス、コロナウイルス、サイトメガロウイルス など
非定型
マイコプラズマ、クラミジア など
誤嚥性
加齢、嚥下力低下などによる飲食物の誤嚥
*特徴
細菌性
症状:湿性咳嗽、淡黄色〜緑色の痰、微熱、全身倦怠感
最も頻度が高い。適切な治療を行えば、ほとんどの場合重症化を防ぐことができる。
誤嚥性肺炎との併発も多い。
ウイルス性
症状:感冒症状に続き、激しく持続する咳嗽、呼吸困難、急な発熱、倦怠感
他の肺炎よりも症状が強い傾向。重症化(間質性肺炎への移行)しやすい。
内因性ウイルスと外因性ウイルスのどちらも原因となり得る。
【内因性ウイルス】
・サイトメガロウイルス
・水痘ウイルス
【外因性ウイルス】
・インフルエンザウイルス
・麻疹ウイルス
・RSウイルス
・コロナウイルス
※ 内因性ウイルスは、初回感染した後に体内で潜伏し、宿主の免疫活動が低下した際に増殖し肺炎を引き起こすウイルス
非定型
症状:感冒症状、継続的な乾性咳嗽、粘稠度の高い痰(痰は出ない場合も)
マイコプラズマ、クラミジアは細胞壁を持たないため、βラクタム系は無効。
誤嚥性
症状は細菌性と類似。自覚症状のない場合も。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。