シロスタゾール(プレタール)には心拍数増加の副作用があり、その副作用を利用して、徐脈性不整脈の治療にシロスタゾールが用いられることがある。
*心拍数増加を引き起こすメカニズム
シロスタゾールが心拍数を増加させるメカニズムは明確になっていないが、以下の可能性が示唆されている。
・シロスタゾールが直接的に洞結節に作用して、洞結節細胞の自動能を高める。
・血管平滑筋細胞でのホスホジエステラーゼⅢ阻害作用により、サイクリックAMPを増加させることで冠動脈の血管が拡張し、冠血流が増加することによる洞結節機能改善効果。
この作用は、同じ抗血小板薬であるアスピリンやチクロピジンよりもシロスタゾールの方が優れていると報告されている。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。