薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


フラベリックによる聴覚異常

 

フラベリック(ベンプロペリン リン酸塩)は、中枢性非麻薬性の鎮咳薬。

特徴的な副作用に聴覚異常がある。

 

*聴覚異常について

フラベリックで報告されている聴覚異常は、“全ての音が半音低く聞こえる”というもの。

聴覚異常が起こる機序は明確になっていない。

発症頻度は不明(大規模調査実績なし)。自発報告では、若年層の女性で多い傾向あり。

それほど頻度は高くはないと考えられているが、風邪のせいで音が変に聞こえていると誤認されているケースもあると推察される。

ほとんどの場合において服用中止後に速やかに改善するが、2週間程度かかる場合もある。

 

*注意が必要な人

音楽家や音を扱う職業の人。

また、絶対音感を持っている人は、普段聴いている日常の音が全て半音低く聞こえているため、あらゆる音に違和感を感じ、吐き気やめまいを引き起こす場合もある。

 

*その他の薬剤は?

カルバマゼピンやプロカテロール塩酸塩においても同様の副作用が報告されている。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。