ポラキス錠とネオキシテープの有効成分はどちらもオキシブチニン塩酸塩。
膀胱平滑筋のムスカリン受容体を拮抗的に阻害することで、過活動膀胱の症状を改善する。
ポラキス錠で問題となる副作用の軽減を目的に、ネオキシテープが開発された。
*副作用の頻度の違い
オキシブチニンは経口投与されると、消化管から吸収された後に肝初回通過効果によりN-デスエチル-オキシブチニン(DEO)に代謝される。
DEOはオキシブチニンと同等の薬理作用を持ち、口渇や便秘などの副作用発現に関与しているとされている。
経皮吸収される場合には 肝初回通過効果を避けることができ、長時間に渡って血中濃度を維持することができるため、DEOが引き起こす副作用の軽減が期待できる。
一方で、経皮吸収の場合は貼付剤であるため、皮膚障害の副作用に注意が必要。
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