*一般名
ポサコナゾール
*規格
100mg のみ
*適応症
・造血幹細胞移植患者又は好中球減少が予測される血液悪性腫瘍患者における深在性真菌症の予防
・下記の真菌症の治療
フサリウム症、ムーコル症、コクシジオイデス症、クロモブラストミコーシス、菌腫
*用法・用量
通常、成人にはポサコナゾールとして初日は1回300mgを1日2回、2日目以降は300mgを1日1回経口投与する。
*特徴
・トリアゾール系抗真菌薬。
・真菌細胞膜のエルゴステロールの生合成を阻害することで、抗真菌薬作用を発揮する。
・アスペルギルスや接合菌に対しても有効性が示唆されている。
・食事の影響を受けにくく、食事に関係なく投与可能。
・主に未変化体として、便中に排泄される。
・腎機能障害患者に対しての用量調節が不要。
・点滴静注300mgも薬価収載済み。
・錠剤と点滴静注での薬物動態プロファイルが類似しているため、錠剤から点滴静注または点滴静注から錠剤へのスムーズな切り替えが可能。
*注意点
・主な副作用は、悪心・下痢、低カリウム血症、QT延長、肝機能障害など。
・重度の腎機能障害患者では、AUCのばらつきが大きいため、真菌症発症の有無などを慎重に観察する。
・CYP3A4阻害作用をもつため、併用禁忌薬・併用注意が多数あり。
・他のアゾール系抗真菌薬と同様に、ワルファリンの作用を増強させる。
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