*一般名
アスピリン/ボノプラザンフマル酸塩
*適応症
下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る)
・狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
・冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後
*用法・用量
通常、成人には1日1回1錠(アスピリン/ボノプラザンとして100mg/10mg)を経口投与する。
*特徴
・抗血小板薬のアスピリンとカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)のボノプラザンの配合剤。
・アスピリンによる胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発予防のためにボノプラザンが配合されている。
・P-CABは従来のPPIよりも即効性があり、効果の個人差が少ないため、より高い胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発予防効果が期待できる。
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https://www.yakuzaishibn.work/entry/2020/02/14/190000
*注意点
・適応は、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある場合のみ。
・ ボノプラザンの胃酸分泌抑制作用により血中濃度の低下する可能性があるため、アタアナビル塩酸塩、リルピビリン塩酸塩と併用禁忌。
・錠剤の外側にボノプラザンが含有されており、腸溶性の内核にアスピリンが含有されているため、半割調剤や粉砕調剤は避ける。
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