ピロリ菌の除菌療法の後に、逆流性食道炎を発症することがある。
*発症メカニズム
ピロリ菌感染によって低下していた胃酸の分泌が、除菌成功後に通常レベルまで改善する場合に、一時的に発症すると考えられている。
*どれぐらいの頻度か
「H.pylori 感染の診断と治療のガイドライン」によると、除菌による逆流性食道炎の発症増加や症状の増悪は極めて少ないとされている。
発症した場合でも多くは軽症か無症状であり、治療が必要な場合は少ない。
しかし、胃体部胃炎、食道裂孔ヘルニアを合併した場合では頻度が上がり、重症となることがある。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。