ベンゾジアゼピン系の服用において、精神的依存と身体的依存が認められる。
一般的に半減期の短い薬剤で依存を形成しやすい。
長期間の服用がハイリスク要因と考えられているが、近年では2〜4週間で依存が形成されるとする報告もある。
精神的依存
症状:薬が手元にないと落ち着かない、不安でたまらないなど
オーバドーズで服用している際に多くみられ、常用量の服用では比較的程度に留まり、服用中には症状が現れにくい。
身体的依存
症状:反跳不眠、手指の振え、嘔吐・嘔気、幻視、錯覚、けいれん大発作など
退薬時にみられる。一過性であることが多く、症状は1〜2週間程度で収束することがほとんど。
*依存回避のための休薬・減薬方法
ベンゾジアゼピン系依存による症状を軽減・回避するには、休薬の方法に注意が必要。
通常、以下のように減薬しながら中止する。
・減量を開始するのは、本来の症状が十分回復していることが大前提。
・1〜2週間ごとに服用量の25%ずつ、4〜8週間かけて減量する(それ以上の期間かけて減薬する方が良いという見解もあり)。
・多剤併用している場合には、半減期の短い薬剤から減薬を始めることが望ましい。
・超短時間型薬剤を単剤で服用している場合は、同力価の長時間型の薬剤へ切り替えてから漸減する方法も推奨されている。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。