薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


GLP-1の作用

 

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は小腸から分泌されるペプチドホルモンで、インクレチンの一種。

インクレチンとは、食事の摂取により消化管から分泌され、膵臓β細胞に作用してインスリン分泌を促進する消化管ホルモンの総称。

 

GLP-1は、2型糖尿病の治療薬において重要な作用点の1つであるが、GLP-1にはインスリン分泌促進作用以外にも以下の作用があることが確認されている。

 

 

 

*GLP-1の作用

【全身】
・グルコースの取り込み促進
・炎症の抑制

【膵臓】
・インスリン分泌の促進
・グルカゴン分泌の抑制
・膵臓β細胞の増殖促進
・ソマトスタチン分泌の促進

【消化管】
・胃内容排出の抑制
・胃酸分泌の抑制
・消化管運動の抑制
・リポタンパク分泌の抑制

【肝臓】
・グルコース産生の抑制

【脳】
・食欲の抑制
・神経保護作用
・神経新生の促進

【心臓】
・グルコースの利用促進
・心拍出量の増加
・心血管拡張の促進

【腎臓】
・利尿作用
・ナトリウム排泄の促進

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。