薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


慢性膵炎に対するPPIの投与目的

 

慢性膵炎患者では、しばしば消化酵素剤と共にプロトンポンプ阻害剤(PPI)やH2ブロッカーといった胃酸分泌抑制薬が投与される。

 

 

 

*胃酸分泌抑制薬の投与目的
慢性膵炎の非代償期では、膵臓による内・外分泌機能が低下し、リパーゼなどの消化酵素の不足が起こるため、消化酵素剤の投与を行う。

消化酵素は酸性下で不活化するため、十二指腸から小腸上部のpHを上げて消化酵素の効果を高める目的で、H2ブロッカーやPPIを併用する。

特に、消化酵素剤単体で改善しない難治性の脂肪便がみられる場合は、胃酸分泌抑制剤の併用が有効であるといえる。

 

 

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