薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


2型糖尿病のタイプ

 

生活習慣が原因となる2型糖尿病は、インスリン分泌低下型とインスリン抵抗性亢進型の2タイプに大別することができる(どちらのタイプも併せ持つ場合もある)。

 

インスリン分泌低下型
インスリン分泌能が低下していることが、主な原因となる。
治療薬は、インスリン分泌を促進するSU、グリニド、DPP-4阻害薬、インクレチン受容体作動薬やインスリン製剤が適する。

 

インスリン抵抗性亢進型
インスリン分泌能は正常だが、インスリン抵抗性の亢進が主な原因となる。
治療薬は、インスリン抵抗性を改善するビクアナイド、チアゾリジンが適する。

 

 

 

*インスリン分泌能の評価方法

インスリン分泌能の評価は以下の方法で行われる。

 

血中インスリン濃度
自己のインスリンと投与されたインスリンの区別はできないので注意。

 

血中および尿中C-ペプチド濃度
C-ペプチド(CPR)とは、膵臓から分泌されるプロインスリンが分解されてできる、インスリン以外のペプチド鎖のこと。

 

プロインスリン → インスリン + C-ペプチド 

 

CPRは代謝されずに尿中に排泄されるため、尿中CPR濃度を測定する事でもインスリン分泌能が評価できる(腎機能患者では、尿中C-ペプチドが低値になるため注意)。

また、インスリン製剤にはCPRは含まれていないため、自己インスリンのみの評価ができる。

 

インスリンインデックス
75gOGTTを実施し、負荷後30分の血中インスリン増加量を血糖値の増加量で割った値。

この値が大きい程、食後のインスリン分泌能が高いといえる。

 

*インスリン抵抗性の評価方法

インスリン抵抗性の簡便な指標としては、以下の計算式で求められるHOMA-IRが用いられている。

HOMA-IRが高い程、インスリン抵抗性が大きいと考えられる。

 

HOMA-IR = 空腹時血中インスリン値(μU/ml)× 空腹時血糖値(mg/dl)/ 405

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。