イリボー(ラモセトロン)は、下痢型過敏性腸症候群治療薬。
セロトニン5−HT3受容体を拮抗的に阻害することで、腸の蠕動運動を抑制する。
また、腸管水分輸送異常や内臓知覚過敏を改善する作用も持つ。
販売当初は女性への適応はなかったが、現在は女性への適応もあり。
しかし、女性に投与する場合の用量・用法は、男性のものとは異なるため注意が必要。
*用法・用量の違い
成人男性への投与
通常、5μgを1日1回経口投与。
症状により適宜増減するが、1日最高投与量は10μgまで。
成人女性への投与
通常、2.5μgを1日1回経口投与。
効果不十分の場合には増量できるが、1日最高投与量は5μまで。
*女性への初回投与は必ず低用量から
成人女性への投与は2.5μgから開始しなければならないため、5μgが処方されている場合には疑義照会が必要。
*男性と女性で異なる理由
ラモセトロンに対する代謝能が、男性よりも女性の方が劣るため、女性では用量が低く設定されている。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。