*一般名
セマグルチド(遺伝子組換え)
*規格
3mg / 7mg / 14mg
*適応症
2型糖尿病
*用法・用量
通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として1日1回7mgを維持用量とし経口投与する。
ただし、1日1回3mgから開始し、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量する。
なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1回14mgに増量することができる。
*特徴
・世界初の経口GLP-1受容体作動薬。
・有効成分のセマグルチドは分子量約4000のペプチドで、オゼンピック皮下注と同成分。
・通常、ペプチドは胃内で分解されるが、本剤には吸収を促進するためにサルカプロザートナトリウム(SNAC)が配合されている。
・胃内でセマグルチドとSNACが複合体を形成して胃酸やペプシンによる分解を抑制し、親油性のSNACにより胃粘膜からの吸収が促進される。
*注意点
・胃の内容物により吸収が低下するため、1日の内の最初の食事または飲水の前に、空腹の状態で服用し、少なくとも30分は飲食及び他の薬剤の経口摂取を避ける。
・多めの水で服用すると吸収率が低下するため、コップ約半分の水(約120mL以下)で服用する。
・胃粘膜から吸収されるため、胃切除患者には不適。
・光に対する安定性が悪く、吸湿性が高いため分割・粉砕・一包化はNG。
・PTPにより薬剤が防湿されているため、調剤時も含めてシートはミシン目以外で切ることは避ける(10錠シート製品と7錠シート製品が発売予定)。
・14mgを投与する際には、7mg錠を2錠投与することは避ける(それぞれの錠剤で吸収に最適なSNAC量が配合されており、7mg錠×2錠では吸収率が低下するため)。
・投与を忘れた場合はその日は服用せず、翌日に服用する。
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