薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


低血糖による脳心血管イベントリスク

 

糖尿病治療において、低血糖に関して十分に注意してモニタリングする必要がある。

症状としては冷や汗、動悸、意識障害、手足の震え、痙攣、異常な空腹感など。

また、低血糖の頻度の高い場合や重篤な場合には、脳心血管系への影響も懸念される。

 

 

 

*低血糖の心血管系への影響

低血糖状態では、血糖値を上昇させるために交感神経が優位になる。

その結果、不整脈の誘発を起こし、脳卒中、心不全、心筋梗塞などの発症リスクが増加する。

低血糖の重症例では、心血管リスクが2倍になるとの報告もある。

また、血糖値が大きく変動すること自体が動脈硬化の要因であるため、血糖コントロールが不良の糖尿病患者では動脈硬化のリスクがそもそも高くなっている。

そのため、血管イベントリスクを管理するためには、HbA1C値だけでは不十分であり、24時間の血糖変動のモニタリングが有効。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。