虫垂炎(盲腸)は虫垂に起こる炎症で、痛みや吐き気、下痢、発熱を伴う。
重症化し腹膜炎を引き起こすと、命に関わる場合があり、特に小児において重症化しやすい。
虫垂炎の痛みは以下のような特徴がある。
*痛みの特徴
初期に心窩部(みぞおち)や臍(へそ)の周囲に鈍痛が起こり、吐き気や食欲不振がみられる。
半日ぐらい経過すると、徐々に右下腹部へと鈍痛が移動し、時間が経過するにつれて痛みが強くなる。
右下腹部の痛みの場所は、臍と右側の腰骨を結んだ線の外側1/3の位置(マックバーネ点と呼ばれる)に限局することが多く、マックバーネ点での反跳痛(手で押して離した時に痛みが強くなる)がみられる。
炎症が腹膜に達すると、鋭い痛みが持続する。
さらに進行すると、痛みが下腹部全体に広がり、発熱を伴う。
*症状の順番
虫垂炎の症状の順番をまとめると以下のようになる。
①心窩部や臍周囲の鈍痛
②悪心・嘔吐・食欲不振
③右下腹部へ鈍痛が移動
④下腹部全体に痛みが広がる・発熱
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