2型糖尿病の治療薬であるDPP-4阻害薬は、低血糖のリスクが低いため軽度の糖尿病に対して処方されやすいが、多くのDPP-4阻害薬は主に腎で排泄されるため、腎機能が低下している患者では用量に注意が必要。
*DPP-4阻害薬それぞれの添付文書上の記載
それぞれのDPP-4阻害薬の添付文書では以下のように記載されている。
エクア
中等度以上の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では、本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、50mgを1日1回朝に投与するなど、慎重に投与すること。
グラクティブ/ジャヌビア
中等度 25mg~50mg 1日1回
重度、末期腎不全 12.5mg~25mg 1日1回
テネリア
記載なし(肝臓と腎臓で消失する)
トラゼンタ
記載なし(胆汁排泄型であるため、用量調節不要)
スイニー
重度腎機能障害患者/末期腎不全患者 100mg、1日1回
ネシーナ
中等度腎機能障害患者 12.5mg、1日1回
高度腎機能障害患者/末期腎不全患者 6.25mg、1日1回
オングリザ
中等度以上の腎機能障害患者 2.5mg、1日1回
ザファテック
中等度腎機能障害患者 50mg、週1回
高度腎機能障害患者/末期腎不全患者 25mg、週1回
マリゼブ
重度、末期腎不全 12.5mg週1回
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。