薬剤による悪夢はさまざまな薬で報告されているが、中でもβ遮断薬での報告が多い。
以前は脂溶性が高いβ遮断薬ほど悪夢を起こしやすいと考えられていたが、否定的な意見もある。
*機序
β遮断薬による悪夢の機序は明確になっていないが、以下のような機序が考えられている。
・脳内のセロトニン需要体遮断によるもの
・脳内での膜安定化作用によるもの
・脳内の部分的β受容体刺激作用によるもの
・自律神経系を介する中枢への反射機構への影響によるもの
*添付文書に記載のあるもの
以下のβ遮断薬の添付文書で副作用の欄に「悪夢」の記載がある。
・アテノール
・カルテオロール
・チモロール(点眼)
・ビソプロロール
・ピンドロール
・プロプラノロール
・ベタキソロール
・メトプロロール
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。